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事業の趣旨

知識基盤社会の本格的な到来の中、国民の科学技術リテラシーの向上は今後益々重要となります。特に児童生徒の科学技術リテラシーの向上は科学技術創造立国日本の基盤ですが、現実には児童生徒の理工系離れが進んでいます。これを克服するためには、学校教育の内容改善、それを支える質の高い教員や理科支援員の養成・再教育、社会教育施設(科学館等)を拠点として行われる科学教育活動の活性化、それを支える博物館学芸員と市民の力量向上など、多方面からの取組が必要です。

科学イメージ近年「青少年のための科学の祭典」等の大型の科学イベントが行われるようになり、テレビでは科学ショーが頻繁に放映されています。これらの「楽しい科学」は、国民の科学への関心を高めるという点で一定の成功を収めていますが、一過性のものに留まりがちです。児童生徒の理工系離れ克服のためには、科学の神髄を体得し、人を育てるスキルと情熱をもった質の高い科学ボランティアリーダーが、各小学校区(全国で2万強)程度の単位で継続的に科学・工作教室、自由研究の指導等を実施することが望まれます。例えば、スポーツや文化の振興には地域に多数存在するボランティアリーダー(少年野球の監督など)が大きく貢献しています。一方,科学分野ではボランティアリーダーが決定的に不足しています。この人材養成を担うのに最も適した機関は理工系の大学・学部です。科学ボランティア活動は専門知識を生かした社会貢献活動であり、社会人基礎力等も身につくので、学生の潜在的ニーズは高いと思われます。例えば、全国の理工系学生の1割(年間1万人強)が在学中および卒業後に科学ボランティア活動を展開すれば、我が国の科学教育は飛躍的に充実するでしょう。

同時に、近年,家庭や地域コミュニティーの弱体化も大きな問題となっており、職業人もワーク・ライフ・バランスを取り、地域コミュニティー再構築や子どもの教育への参画が求められています。もともと全ての理工系出身者は、身近な人々と科学コミュニケーションを楽しみ、科学を市民の中に真に根付かせていく力を潜在的にもっています。学生時代の科学ボランティア験は、学生の中で地域社会参画の原体験となり、職場・地域・家庭のいずれでも存在感のある社会人の育成に寄与するでしょう。

世界に目を転ずれば、発展途上国などでは科学の魅力を伝える活動が本格的には始まっていない国も存在します。しかし、こういった国こそ科学が必要であり、我が国の科学ボランティア活動のノウハウを輸出することが求められています。また、科学による楽しいコミュニケーションは、国際交流全般を促進する上でも役立つでしょう。

岡山理科大学は、このような社会的要請に応えつつ、その中で学生の専門的知識・コミュニケーション力・問題解決力・社会貢献意欲・創造的思考力などの力を統合的に高めるため、「科学ボランティアリーダー」養成事業を本格的に進めていきます。正課教育プログラムの充実と課外活動の支援などが事業内容です。具体的な内容について確定した時点で公表します。

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